竹生島弁才天は、竹生島宝厳寺のことで相州(神奈川県)の江ノ島、芸州(広島県)の厳島とともに、日本三大弁天のひとつと数えられています。観世音菩薩は西国三十三ヶ所観音霊場の第三十番札所です。

 この竹生島宝厳寺は、神亀元年(724年)聖武天皇が、夢枕に立った天照皇大神より「江州の湖中に小島がある。その島は弁才天の聖地であるから、寺院を建立せよ。すれば、国家泰平、五穀豊穣、万民豊楽となるであろう」というお告げを受け、僧行基を勅使としてつかわし、堂塔を開基させたのが始まりと言われています。

 行基は、早速弁才天像(大弁才天と呼ぶ)を彫刻し、ご本尊として本堂に安置。翌年には、観音堂を建立し、千手観音像を安置しました。 それ以来、天皇の行幸が続き、また伝教大師、弘法大師なども来島、修業されたと伝えられています。  (出典: 本厳寺ホームページより)